2011/08/25 06:04:52
守ってあげられなくてごめんね。
その場に私はいなかったけれど絶対に道路を渡らせたらダメだとしつこいくらい言っておけばよかったと思います。
「わかっとるわ」
そういやな顔されてもいいから念を押すべきでした。
いちばんつらいのはその場にいたタロウ君だと思うし、いちばんかわいそうなのはくぅ。
凛もかわいそうだし、スーも・・・。
ガッチリ筋肉質で雄らしい顔をしたくぅと華奢で綺麗な顔をしたスー(雌だけど)。
いつもじゃれあって取っ組み合いをしたり追いかけっこで走り回ったり。
だけど夜はほとんど寄り添って眠っていました。
そんな仲の良い2匹の姿はどこか私が大好きな二人組みたいで、見ているだけで癒されとても幸せな気持ちにさせてくれました。
夜私が寝るときにはソファーの上だったり棚の上だったり押入れの中だったり、いろんなところで寝ていたくぅとスーですが、朝目が覚めるといつの間にやってきたのか私の布団にいることが多く、特にくぅは私の胸の上だとかお腹の上だとかで寝ていることもありました。
私が台所に立つとやってきてにゃあにゃあと足にまとわりついて甘えたくぅ。
新聞を読もうとすると膝に入ってきたり新聞の上に乗って邪魔をしたりしたくぅ。
パソコンを使おうと椅子に座るとその膝の上にも乗ってきたすぅ。
3匹の中でくぅだけが自分から私の膝の上に乗ってきて長い間そこで眠ったりしました。
そんなくぅがかわいくて膝から降ろすことができなくて、くぅを抱いたままで台所に立ったり食事をしたり洗濯をしたりトイレに行ったこともあります。
私が髪を束ねるゴムが好きで、高いところにしまっておいてもそれをくわえて得意げに持ってきたくぅ。
最近は外へ出たくて出たくて私が洗濯をしに外へ出ると窓によじ登り大きな声で鳴いていたくぅ。
いつも網戸から外を見て大きな声で鳴いて、出してもらえないとわかると黙ってじっと外を見つめていたくぅ。
昨日の朝くぅを抱き上げたらなぜか天井の角当たりをじっと見ていました。
「何かいるの?」
そう言って見てみたけれど何もいませんでした。
小さい子の中には天井の角当たりを指さして
「あー あー」
って何か見えるようなそぶりをする子がいると聞いたことがあります。
「何か霊とか人には見えないものが見えてるらしいよ」
そう聞いていたので
「くぅちゃんも何か見えてるのかな?」
そうタロウくんと話しました。
その日くぅちゃんが旅立ってしまうなんて思いもしないで。
くぅには何が見えていたんでしょう。
自分を迎えにきた何か・・・?
私にもそういうものを感じる力があったらくぅを引き留めることができたかもしれないのに。
くぅを病院から連れ帰りソファーに寝かせたらすぐに寄ってきてくぅの体を丁寧にずっと舐めつづけた凛とスー。
凛は昨夜外へ出したら帰ってきませんでした。
今も帰ってきていません。
昨日一日外へ出さなかったからその反動でちょっと遠出をしているのか、それとも・・・。
くぅを探してる・・・・?
私が起きるとすぐそばにくぅがいて、その向こうにスーがいて、私が台所に立つと必ずくぅが起きてきてそのあとをスーがついてきていました。
今朝はスーはどこで寝ているのかまだ姿を見せません。
会いたいのにどうして
君はここにいない
全部夢ならよかったのに。
道路の向こう側は池があったり空き地があったりしてにゃんこ達を遊ばせるのにはいいけれど、今道路の向こう側に行くことを覚えてもまだ危険が増すだけだから、もっと大きくなって自分で気をつけて道路を渡れるようになるまで道路には出さないように気をつけていました。
それをちゃんと伝えるべきでした。
タロウくんにうるさがられるがいやで、細かく注意しなかったことが悔やまれてなりません。
私がひとこと言っていれば・・・。
大切なことはきちんと伝えなければだめです。
嫌な顔されても嫌われても。
ごめんね、くぅ。
自分の不注意で大切なものを失くしてしまいました。
守ってあげなければならない小さな命を。
命ってほんとうにあんなにも簡単にあっけなく消えてしまうものなんだってそんなこと知りたくなかったのに・・・。
渦福はあざなえる縄のごとし
いつも頭のどこかにある言葉だけれど、ほんとうにいいことと悪いことは縄の裏表のように順番にやってきますね。
でもこの悲しみが次の喜びにつながるのだとしたら、そんな喜びはいらないからくぅちゃんを返して・・・。
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