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今日は同じ指揮者の指導で歌っている4つの合唱団が2年に一度集まって一緒に歌う合同演奏会の日。

そして地元では秋のイベントが行われます。


この日になると思いだすことがあります。

3年前、冷たい雨の降る朝、このイベント会場でYちゃんが亡くなったことを知りました。
Yちゃんは私より8歳年下でしたが同じ高校の後輩で、その高校の合唱団のOBで作った合唱団で一緒に歌っていました。

小さな村なのでYちゃんが乳がんであることは合唱団のメンバーも子どもの学校関係の人も村の人も知っていました。

治療のために髪が抜けかつらを付けていることもネタにしていつもみんなを笑わせてくれたYちゃんでした。


4年前の合同演奏会(亡くなる1年前)ではYちゃんも一緒に歌いました。

しばらく治療に専念し休団していたのですが、元気になり一緒に歌うことができたのです。

客席の前の方の真ん中で聴いていらっしゃった御主人は歌い終わった後のステージに上がってこられて、そのあとしばらくそのことをネタにしてみんなで笑いあったりしていましたが、そのとき本当はYちゃん自身もご主人も私たちメンバーもいろんな思いを抱えていたんだと思います。

その後Yちゃんは再び体調を崩し、もう一度みんなと一緒に歌いたいと言いながらその願いがかなうことはなく旅立ってしまいました。

その悲しいお知らせを聞いたとき、私は歌をお休みしていました。
自分が歌う意味がわからなくなり、やめた方がいいんじゃないかと悩んでいました。
そしてきっぱりとやめることを決意した時、Yちゃんが亡くなったのです。

もう一度歌いたいと願い続けたYちゃんは二度と歌うことができないのに、生きていて歌うことができる私が自分の歌いたい歌が歌えないからとやめてしまっていいのか・・・。


再び迷い始めてどうしていいのかわからなくなった時、出会ったのがてごしくんの歌でした。

やさしい表情で嬉しそうに、楽しそうに、幸せそうに歌う彼の姿を見て、そしてあの歌声を聴いて、私は自分がどんなに歌が好きだったのかとか、歌えるだけで幸せだったんだとかに気がつきました。


以来また歌い続けています。

歌うことが嫌になったことはないけれど、仕事が大変になった時やっぱり無理かなと思ってしばらくお休みしたこともあります。
でも結局また歌っています。

やっぱり歌えることが幸せなんです。

Yちゃんはとても綺麗な人でした。
明るくていつもみんなを笑わせてくれました。

今でもみんなで集まっておしゃべりしているとYちゃんが一緒にいるような気がします。

Yちゃんがいたからこそ生まれた明るくてあたたかい雰囲気を大切にしながら私たちは、私はこらからもきっと歌い続けていくんだろうなと思います。


さあそろそろお弁当を作って出かける支度しなくっちゃね。
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HN:
かのん
性別:
女性
自己紹介:
どんなときでも「なんとかなるさ」と落ちこまない。
「まっ、いいか」が口ぐせで
元気のもとは本と音楽。

歌が大好き。
クラシック大好きだった私が探し求めてやっと見つけた世界でいちばん好きな声の持ち主はオペラ歌手ではなくてアイドル!?