歌うわけ

最近またスランプというかもしかしたらそろそろ限界かもと思い始めていました。

いつまでも若い子の中に混ざって歌ってていいのかな？
自分は良くてもみんなの足を引っ張ってるんじゃないかな？
自分でも気がつかないうちにいろいろ衰えてきているのかもしれないし。

そんなことを思っていました。
いつかどこかで区切りをつけなければなりません。
そしてそれは自分自身で決めること。

このまま続けていくだけの体力と時間が私にあるんだろうか・・・。

でも、あきらめたらそこでおしまい。
努力し続ける限り「これでおしまい」はないはず。

そう思って朝からピアノの前に座り歌っていました。

なのにまた心がグラグラしてしまうできごとが・・・。


コンサート１週間前のウキウキ気分には程遠い内容なので・・・

 

ほんの数時間前、または数日前まで普通に会って話をしていた人が突然いなくなる

そんなことが３月から続いていて、その都度ショックを受け引きずったりもしています。

「夜は・・・」を聴くのが辛くて、そんな歌簡単に歌ってほしくないとか思ったりもしました。
でも簡単に歌っているわけじゃないこともわかったし、２人の歌から感じるものをあったのでやっと穏やかな気持ちで聴いたり歌ったりできるようになりました。

たとえ明日なにがあってもずっとずっと想い続けている人、ずっとずっとそばにいたい人

そんなふうに思えるように、思ってもらえるように、大切な人を心から大切にしたいと遺された人たちを見て思ったりもしていました。


でも、また１人いなくなってしまったんです。
それが運命だったのなら仕方がないけれど、それを自分で決めてしまっても運命って言うんでしょうか？

こんなにも簡単に命が消えてしまうことにものすごくショックを受けているのに、私は今日も歌えるのかな？
何事もなかったかのように切り替えて歌に集中することができるのかな？

先週はお出かけして時間に間に合わず、来週はコンサートに行くからお休みで、今日はしっかり練習に参加しなきゃと思っていたのに。　

別に特別親しい人だったわけじゃなく、中学の時の一学年上の先輩で、友達について一度家に行ったことがあるだけで、職場が同じっていうだけの人だったけど、休みのとき以外は毎日顔を見ていたし同世代だし、知らせを聞いて

「ふ～ん、そうなんだ」

ですませてしまうにはちょっと・・・。

こんな時だからこそ歌うことが意味があるのかなとか、私にとって歌はそんなにも、何よりも大切なものなのかとか、考え始めてしまうとグルグルグルグル迷ってしまいます。

だめだめ。

気を抜くと〇年期とかいうのに突入してしまいそうです。


がんばれ絶対負けるな　怖がってちゃだめだ


誰かの歌を聴くことで癒され元気をもらい、自分が歌を歌うことで辛いことを忘れ自分を磨くことができる

私にとって歌はきっとそういうもの。

そう思って今日も歌うことにします。