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どんなときでも「なんとかなるさ」と落ちこまない。
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文庫版『おまけのこ』買いました。
すでに単行本を持っているのでお話自体はわかっているのですが、今回何より楽しみだったのは解説。
ドラマで仁吉さんを演じられた俳優さんが書かれているのです。
以前からこのシリーズのファンで、今までに出ている6冊全て持っていると仰っていましたし、しゃばけ公式サイト「しゃばけ倶楽部」の“しゃばけ倶楽部奉公人日記”によると

「藤沢周平や池波正太郎の古典的名作から始まって、現役の宮部みゆきさんや京極夏彦さんに至るまで、もう縦横無尽に小説の面白さを語り続ける“筋金入りの本読み”」

だそうなので、どんな解説を書かれるのかとっても楽しみだったのです。

さて、その解説ですが、さすがでした。
本当にこのシリーズがお好きで、よくわかっていらっしゃるんだと思いました。

<他人に言えない悩みや劣等感を抱えながらも、ある日、自分の心に向き合う方法が少しだけわかってくる「しゃばけ」の登場人物たちの姿に、いつかのあなたが重なって見えたことはありませんか?>

この文を読んだ時には泣きそうになりました。
そうなんです。
「しゃばけ」を読んでいると、私にも自分の力ではどうしようもない悩みや劣等感があることに気づき、それでもそれに負けないで向き合おう、自分の足で踏ん張ってがんばろうという気持ちになるのです。
仁吉さん(役の俳優さん)も同じように登場人物の中にご自分を重ねていらっしゃるんでしょうか。

ところでこの俳優さん、ご自分のことを「ぼく」と書かれています。
「私」でもなく、「僕」でもなく、ひらがなで「ぼく」
なんだか意外ですが、俳優さんとしてではなく、一個人として書かれている感じがして、いいなと思いました。



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