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カウントダウン19

10年前に思ったこと その2

リアル一太郎の話。

当時ハマっていた小説『しゃばけ』がドラマ化されることになりました。
その主演がジャニーズの子だと知ったのはどのタイミングだったのか覚えていないのですが、初めてそのジャニーズの子の顔をはっきり見たのは『しゃばけ読本』というしゃばけのガイドブック的な本の中でした。
その中で「リアル一太郎」として紹介されていたのがてごちゃんでした。

今当時の日記を読み返してみたら『しゃばけ読本』を見る前にてごちゃんの顔はわかってたみたいです。
でも他の出演者の方の写真はテレビ局のサイトで見ることができたのに当時ジャニーズは写真NGだったので一太郎だけわからなくて、それで一太郎姿の彼は本で見たのが初めてだったようです。
そのときの印象が

「ちゃんと本人に見える」

って、そう思ったみたいです。

ひ弱そうなところも、やさしそうだけれど芯はしっかりしてて意外と頑固者っぽいところも。



作者との対談の中でどんなイメージで一太郎を演じているかと聞かれて、てごちゃんは

「一太郎は体は弱いけど、心が強い人。」
「一度決めたことを貫くその心の強さを表現したい。」

そう答えていました。

好きな場面が

「両親に兄のことを認めてもらおうとするシーン」
(一太郎の心のやさしさが溢れているようで)

だったのは私と同じで嬉しかったし、伝えたいことが

「一太郎の強さ、やさしさ」
「どんなことがあっても自分の信念を貫く大切さ」

っていうのは私はとても好感が持てました。

きっと私のイメージどおりの一太郎が見られるんじゃないかって気がしてきてジャニーズが演じるという不安はいつのまにか楽しみに変わっていました。

そんなふうに私がリアル一太郎の第一印象を書いた日。
その日はなんと2007年11月11日。
そう、てごちゃんの二十歳の誕生日だったんです。

そんなことは全く知らなくてあとで知ってびっくりだったのですが、何か運命的なものを感じました。

あの頃検索してみるとてごちゃんの一太郎に批判的な人も結構いました。
本人が元気が良すぎてぜんぜん病弱に見えないとか日焼けしてて健康的すぎるとか。
他の俳優さんやタレントさんの名前を上げてそのほうがよかったという意見も目にしました。

だけど原作ファンのひとりとしてあの役はてごちゃんでよかったと思っています。
やさしくて強い主人公の役はてごちゃんにぴったり。

余談ですが「強くてやさしい」と「やさしくて強い」ではぜんぜん印象が違っていて、てごちゃんは「強くてやさしい」だと思うし一太郎は「やさしくて強い」。
でも持っているものは同じ。
どちらも自分の意志を貫くために強くなれるし、誰かのために強くなれる人だと思っています。

またてごちゃんの一太郎が見たいなあ。
まだいけると思うんだけどな。

ドラマ「しゃばけ」の第2弾「うそうそ」も原作には出てこないモノが出てきたりするところがあったけどてごちゃんの一太郎はとてもよかったです。
てごちゃんの演技、セリフは本当に心からそう思っているんだろうなって感じられてとても心に響きました。

私が初めて一太郎を見た『しゃばけ読本』は文庫版が出た時はてごちゃんと原作者の対談はなくなっていました。
その後『しゃばけ』は何度か舞台化されましたが、1回目は年齢の設定が違っていたし、2回目はたぶん設定は同じだけど違う人が演じていてもうてごちゃんの一太郎はなかったことになっているような気もします。

でも私にとってはてごちゃんを知るきっかけを作ってくれたとても大切な作品で出会えたよかったと思っています。


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