初めてのコンサート その７ ムスメの場合

ＦＣへの入会が完了し、いざコンサートの申し込みをしようと思ったものの、どの会場にも絶対に１人では行けません。
でも一緒にコンサートに行ってくれるような知り合いもなく、ダメもとでムスメにお願いしてみました。
すると意外にもいいよという返事。

代々木と広島なら一緒に行けそうだということ、チケット代も自分の分は出すと言ってくれました。



そして幸運にも初めての申し込みで代々木へ行けることになり、４泊５日でムスメの住む東京へ行くことになりました。

ムスメは現役の音大生。
歌が専門ではありませんが、声楽をやっている方の伴奏をすることが多く、オペラにもたくさんかかわってきました。

そのムスメにはジャニーズの歌はいったいどんなふうに聴こえ、見えているんでしょう？

今まで私がどんなにNEWSやテゴマスの歌を薦めても、CDを送っても決して聴くことのなかったムスメです。


ムスメのところにはテゴマスのＣＤとＤＶＤを持っていきました。
まずは勉強会。

「ほんとに私も行くの？」
「行かなきゃだめ？」

を何度も繰り返すムスメ。

原宿へも

「なんで私こんなことしてんだろ」

と言いながらもショップを探してくれました。
（中にはついてきてくれませんでしたけど）

会場の下見にも一緒に行ってくれました。

当日になっても

「本持っていって読んでてもいい？」

と言いながらグッズの列にも一緒に並んでくれました。
（でもテントの前まで行って逃げちゃったけど）

会場に入ると思っていた以上にいい席だったのでよかったねって言ってより近いほうの席に座らせてくれました。
ノリは悪かったけど、体も揺らしたりしてなかったと思うけど、曲が終るごとに拍手はしてくれました。

終った直後の感想は

「何あの子？なんであんなに最後まで声出てんの？」

って手越くんに感心していました。

そして増田くんのファッションセンスにも。

「あれ、すごいわ」

って。

あとは自分がいつもステージを作る側なので音響とかいろんな装置とかが気になったそうです。

特に感動したとか、よかったという言葉は聞けませんでしたが、初めてで心細かった私に付き合ってくれただけで感謝、感謝。

帰りは駅までの道も駅も大混雑でしたが、ムスメの判断で先に帰りの切符を買っておいたのですぐに電車にも乗れ、順調に帰ってくることができました。

帰ってから前にうちの地域では見られなくて録画を頼んでおいたＣＤＴＶのビデオを見ました。
面白かったのは増田くんが映るたびに

「さっきはどうも」

って言ってるムスメ。
なんでも思わずそう言いたくなっちゃうのだそうです。

とっても親しみやすそうでいい人そうだからって。
手越くんのことはとにかくかわいい、かわいいって言っていました。

６日になってＷＳで見たときもまだ

「この前はどうも」

なんて言ってました。

ちょっと気になる存在になっちゃった？

カラオケでも一緒に歌ってくれました。
でもどっちもハモリたい人なのでどうしても２人ともハモリのパートを歌ってしまいます。

「練習しといてね」

と言ってＣＤを置いてきました。

「歌詞カードは？」

と聞くのであとで送るよと言うと

「でもいらないか。この子達の歌には。歌詞聞き取りやすいしね。」

って嬉しいことを言ってくれました。

私がテゴマスの歌が好きなのは上手だからということもあるけれどとても楽しそうに、丁寧に、一生懸命歌うからということがいちばんの理由です。
上手だと言う人もいるけれど、たいしたことないとか、どこが悪いとか言う人もいます。
だけど私が好きだからそれでいいんです。

それでもそれなりに歌や音楽のことがわかっている人にほめてもらえると嬉しいです。

ムスメの先輩の歌をやっている方に

「あの赤い浴衣の女の子みたいな子、歌上手だね」

って言ってもらったことも。

ムスメの

「よく声が出てる」
「歌詞がききとりやすい」

っていう言葉も。

コンサート直後は

「今度は１人で行ってね」

と言っていたムスメも私がこちらに戻ってきてからのメールでは

「なんとなく状況はわかったから次があってもまあいいかな」

とちょっぴり変化してました。



今までムスメと一緒にいろんなクラシックのコンサートに行きましたが、きっと私だけじゃなくムスメにとっても忘れられない“初めての”コンサートになったはずです。

初めてで終らないでまた一緒に行けたらいいな。